ペットが亡くなったあとの手続き

ペット火葬の種類と費用 合同・個別・立会いと自治体の料金例

内容の確認日: 2026年11月5日

ペット火葬は、合同、個別、立会いの3つに分けて説明されることが多く、違いは主に、遺骨が返るかどうかと、火葬に立ち会えるかどうかです。合同は他のペットと一緒に火葬し、遺骨は返りません。個別は1頭ずつ火葬して、遺骨を骨壺に入れて返します。

自治体の火葬は、体重で料金が決まる例が多く、この記事で確かめた横浜市・浜松市・広島市・名古屋市の公式ページでは、料金表の額で1,100円から30,000円の範囲でした(浜松市は30kgを超えると5kgごとに加算されます)。民間の料金は事業者が決めるため、数字は載せず、見積の見方を説明します。この記事は一般的な情報で、個別の判断は各自治体の窓口や消費生活センターなどにお願いします。内容は2026年11月5日に確認しました。

火葬の3つの種類

自治体や事業者の案内では、次の呼び方がよく使われます。

仰向けで眠る猫
写真: Umberto Salvagnin / CC BY 2.0(Wikimedia Commons)
  • 合同火葬: 複数のペットをまとめて火葬する。遺骨は返らない
  • 個別火葬: 1頭ずつ火葬する。遺骨は骨壺に入れて返す
  • 立会い火葬: 飼い主が火葬に立ち会い、骨上げも行う形

前の2つは、横浜市の公式ページに同じ形で書かれています。個別火葬は「お骨を骨壺に入れて返却」、合同火葬は「お骨は返却されません」です。

立会いについては、今回見た自治体のページには、受け付けているという記載がありませんでした。浜松市は「火葬の際の立会い及び遺骨の返却はできません」、広島市は火葬への立ち会いはできないと書いています。箕面市は動物専用の炉で火葬しますが、ペットのお葬式や骨揚げなどのセレモニーはできないとしています。立ち会って骨上げをしたい場合は、民間の事業者の案内を確かめることになります。

同じ名前でも、骨壺が付くか、骨上げを誰が行うかは事業者ごとに違うことがあります。見積のときに言葉で確かめてください。

自治体の火葬と料金の例

市の斎場や火葬場でペットを受け付ける自治体があります。火葬の方式、料金、申込みの方法は自治体ごとに違います。次の3市の数字は、いずれも各市の公式ページに載っているものです。

秋田市斎場の建物
写真: 掬茶 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

横浜市(戸塚斎場)

市営斎場でペットを火葬できるのは戸塚斎場だけです。ページの最終更新日は2023年11月15日でした。50kg以上のペットは火葬できません。

表は左右に動かして読めます。

方式区分料金
個別火葬1kg未満10,000円
個別火葬1kg以上5kg未満20,000円
個別火葬5kg以上25kg未満25,000円
個別火葬25kg以上50kg未満30,000円
合同火葬戸塚斎場へ直接持ち込み3,000円
合同火葬出張回収6,500円

個別火葬は電話での予約が必要で、出張回収はありません。戸塚斎場に直接持ち込みます。合同火葬は、持ち込みなら予約は要りません。

浜松市(市営斎場)

浜松市の市営斎場は合同火葬だけで、利用できるのは飼い主が浜松市民の場合に限られます。事前予約は不要です。料金は容器の重量を含む重さで決まります。

重量料金
2kg以下1,250円
2kg超5kg以下3,140円
5kg超10kg以下5,230円
10kg超15kg以下7,320円
15kg超20kg以下9,410円
20kg超25kg以下11,500円
25kg超30kg以下13,590円
30kg超5kgごとに2,090円を加算

広島市(市営火葬場)

広島市は、永安館、五日市火葬場、西風館の3か所でペット(小動物)を受け付けています。料金は1体につき、小が4,480円、大が9,000円です。「小」は鳩と同じ大きさ(500g)以下の小動物で、「大」はそれ以外です。予約は要りません。死体は冷蔵で一時保管して合同で火葬するため、立ち会えず、お骨を持ち帰ることもできません。五日市火葬場は設備の修繕のため、令和8年11月30日から12月23日まで休止の予定で、その間は永安館か西風館を使います。

名古屋市の案内には、八事斎場でペットを引き取ってもらう方法があり、費用は大きさによって1,100円から4,400円と書かれています。

民間の火葬との違いと料金の見方

民間の事業者は、料金や方式を自分で決めています。ここでは、公式ページで確かめた自治体の数字だけを載せ、民間の金額は載せていません。

ロンドンのハイド・パークにあるペットの墓地
写真: JRennocks / CC BY 4.0(Wikimedia Commons)

環境省の2010年(平成22年)の検討会の資料と議事録には、ペット葬祭業の形として、固定炉、移動炉、移動火葬炉、納骨墓地などが出てきます。つまり、炉のある施設に連れて行く形と、火葬車が来る形などがあります。どの形かで、移動の費用や立会いのしやすさが変わる可能性があります。

自治体の火葬との違いは、公式ページから読み取れる範囲では次のとおりです。

  • 対象: 浜松市のように、市民に限る自治体がある
  • 方式: 浜松市と広島市は合同のみ。横浜市と箕面市は個別も選べる
  • 受け取り方: 横浜市の個別火葬は直接持ち込みのみ。合同は持ち込みか出張回収かを選ぶ
  • 立会いとセレモニー: 今回見た自治体のページでは、行わない、または記載なし

民間と自治体のどちらが合うかは、遺骨を手元に置きたいか、立ち会いたいか、体の大きさ、遺体をどこへ運べるかで変わります。

見積で確かめる費用の内訳

火葬の料金は、基本の額だけで決まるとは限りません。見積では、次の点が総額に入っているかを確かめます。

チェコのペット墓地
写真: Czeva / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
  • 基本料金: 体重や大きさの区分で決まるか。区分の境目は何kgか
  • 受け取り方の費用: 持ち込み、出張回収、自宅への訪問で額が変わるか
  • 骨壺などの品物: 基本料金に含まれるか、別の注文か
  • 税: 表示が税込か、税別か

受け取り方で額が変わる例は、公式ページにあります。横浜市の合同火葬は、直接持ち込みが3,000円、出張回収が6,500円です。長野市は遺体の収集を頼むと、持ち込みの手数料に加えて5,300円がかかります(令和7年4月1日改定)。

民間の見積を取るときの質問は、ペット火葬の業者を選ぶとき、見積で何を確かめるかにまとめています。

遺骨と副葬品の扱い

合同火葬で遺骨が返らないことは、前の節で見たとおりです。個別火葬で返してもらう場合も、返す方法を決めておきます。箕面市は、動物の焼骨が必要なときは申し出るよう案内しています。

咲いているキク
写真: 池田正樹 / パブリックドメイン(Wikimedia Commons)

入れられるものにも制限があります。浜松市は、プラスチック製品と首輪を事前に取り除くよう求めています。広島市は、首輪、服、食品などの副葬品は入れないよう案内しています。民間の事業者でも、入れられる物の決まりがあるかを聞いておきます。

遺骨は、庭に埋める、霊園に納めるなどの形で扱えます。庭に埋める場合の決まりはペットの遺体を庭に埋めてもよいかに書きました。市の引き取りという方法はペットの遺体を自治体に引き取ってもらう方法で扱っています。犬の場合は、登録の取り消しの届出も必要です。犬が死んだときの届出を見てください。

出典

いずれも2026年11月5日に確認しました。料金は改定されることがあります。申し込む前に、各自治体の最新の案内を確かめてください。

あわせて読む